フィリピン旅行記その4

イフガオ訪問中には、私設の博物館も拝見しました(有料)。

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博物館に入ってすぐの所には、イフガオの棚田の古い写真が展示されていました。
白黒の写真ですので、緑が分かりづらいこともあり、まさに階段…
この棚田を見て「天国への階段」と言った人たちがいたそうです。
「山岳地なので、雲や霧がよくかかります。山頂がそうした雲に覆われるとまさに天国への階段に見えるのです」と伺いました。

ルソン島は、太平洋戦争の時に、日本軍とアメリカ軍が戦争した場所でもあります。

もともと、イフガオを中心とする北部山岳地域は交通の便も良くない場所であり、マニラを中心とする平地の政治からは少し離れた場所でした。

山下奉文大将が、米軍との戦闘で、後退しながら、最後に本部を作ったのがこのイフガオの地であり、米軍は、その本部をめがけて、砲弾を大量に打ち込んだのだそうです。

あちこちの戦地で「最後の一兵卒までたたかう」という方針であった時代だったと聞いたり、読んだりしてきましたが、ここフィリピンでは、イフガオで、山下大将が降伏なさることを選択されたのでした。

それには色々な物語が語られていますが、一つには「山岳地域に入って来て、山下大将は、日本の原風景をそこに見たのかも知れない。そして、その風景が、米軍の砲撃によって崩されてゆくのをみて、これ以上この棚田の風景が崩されてゆく事を容認できなかったのかもしれない」という話があるそうです。また、山下大将の降伏の決定をされた場所として「ここに平和が降り立ったその場所だ」とおっしゃる方もあるのだそうです。

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山下大将が降伏を決めて、出頭してきた時と思われる写真や、その前後に英文で書かれた手紙などの記録も展示されていました。この地域の方にとっては、決して遠い昔のことではないのかもしれません。

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